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ふと思うと俺が創ったシナリオって絶対「夢の世界」があんのねw
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プロフィール
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狐さん
性別:
非公開
自己紹介:
生年月日:1642年水無月朔日

職業:妖怪(狐)

趣味:スイーツ(笑)づくり、東方、ものごとのリスト化
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前編まだ読んでない人はこっちから



da282062.jpg「どーもーはじめましてーリリィです」

「(*´ー`)藍沢絢ですー今日はよろしくお願いしますー

「なんか優有ちゃんの妹分だそうで、今日はよろしくお願いねー」

「なんでもしますー(*´∀`*)」

「あのー赤井様、ひとり必要とのことで伺っておりますが…私はどうしますか?」

「そうだなあ。この子が優有ちゃん一押しならこの子だけでいいよ。最近のPV、優有ちゃん結構出てんじゃん?メイクの変え方にも限界ってもんがあるでしょ。いずれ身元ばれるでしょ」

「別に今更身バレしようが何の支障もありませんが、まあ。じゃあ、今日はこの子だけということで承ります」

「費用はこっちで決めていいの?」

「少し会社が厳しくなりまして、見積もりは致しますし過剰な費用はいただきません。ですが、少しだけ手数料を引くのであとでこの子に握手とサインとツーショットをお願いします」

「いーよいーよ。その程度ならいくらでも」

「・:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・」

「何か別世界に旅立ってんだけど」

「あ、お気になさらず。ちなみにPVの撮影概要は打ち合わせた通りでよろしいのですか?スタジオライヴは別撮りでもう用意してあり、挿入部分の撮影であると。高低差6メートルの爆薬仕掛けの小屋から飛び降りトランポリンに着地、その瞬間爆風で弾んだ軌道が逸れて近くの木に引っ掛かり、その木を斧で切り落とそうとしていた木こりのおっさんにぶつかり、北海道弁で罵られたうえに身ぐるみはがされて山あいのバス停に捨てられるということで伺っておりますが」

「え?(゜Д゜)」

「あーと。ごめんごめん。ちょっと変えた。高低差6メートルの爆薬仕掛けの小屋から火だるまになってトランポリンに落下してさあ、トランポリンに燃え移って取り返しのつかないことになって、そのへんを歩いてたマタギのおっさんに水をぶっかけられて沈火するんだけど、その瞬間小屋が爆破して小さな山火事寸前になって、そこから救助されるんだけど『命を粗末にすんじゃねえ!!』って言われて思いっきりビンタくらって、身ぐるみはがされて山あいのバス停に捨てられておしまい」
img1d6b6a71zikfzj.jpg
「え?(゜Д゜;)」

「赤井様、申し上げようと思っていたのですが、ストーリー性がありません。何で命を粗末にするなって怒られた後、身ぐるみはがされるのか理解できません」

「いやだってそういう世界観だから。今度のシングルが。だってそうでしょ。トランポリンがある段階で、PVそのものがメタじゃん。飛び降りてトランポリンに着地するのを見せたいんだよ。そんで燃え移るのを撮影するの。見た人は半分以上、PV撮影のアクシデントって思うでしょ。ディレクターズカットじゃん。見た人に『え!?こんなことになったのに映していいの!?』って思わせたらもうあたしの勝ちみたいなもんだよ。そんで山火事になりかけてマタギのおっさんに怒られてって、ギリギリリアルで、本当にアクシデント映像として信じそうじゃない。で、ライヴスタジオの演奏シーンと交互に絡めて見せるんだ」

「…(゜Д゜;)」

「ですが。茶番です。仮にもDimMasterのPVでそんなドリフの高木ブーじゃないんですから、そもそも何でこの子は爆薬仕掛けの小屋から飛び降りるのですか。しかも火だるまで。そもそもマタギのいる地域は果たして…」

「いいんだって、細かいことは。それとも他にいい案あんの?」

「だいぶ前にも申し上げましたが、バンジージャンプで命に別状がない程度にワイヤーが切れてしまい、その後ザッピング処理を行えばアクシデントと台本の境界線になりはしませんか、と」

「…(゜Д゜;)」

「甘いね優有ちゃん。ザッピングがリアリティなんて思うのは素人だけだよ。その通りにやっても視聴者から苦情や問い合わせは来ないよ。だって、手が込んでないんだもん。あたしは、コンビニの監視カメラみたいな映像撮影でいく。白黒画面で、コンビニ強盗捉えました的な。あれは本当にリアルだ。どんなヤラセでも本当っぽく映る」

「わかりました。ですが、最後だけは変更していただきたいと思います。マタギのおっさんにビンタさせるまではいいとして、身ぐるみはがされるというのははなはだ侮辱です」

「それはこの子の了承さえ得ればいい話じゃないかい?」

「違います赤井様。マタギという職業を侮辱していると言っているのです。なぜ彼らが身ぐるみをはぐというのでしょう。この子のことは別にどうでもいいんです。何でもやるって言ったのですから」

「え?(゜Д゜;)」

「うーん。確かに…それはもっともだな…」

R025007.jpg「ですからこうするのです。マタギのおっさんにビンタされたあと、どんくさく歩いていたら熊に襲われるのです。その瞬間映像がブラックアウトすれば、赤井様の申し上げるところとリアリティは接近しはしませんか。もちろん熊の着ぐるみなど低俗なことは申し上げません。折角なのだから本物の熊を用意するのです。そのシーンまで撮影はまだ時間がかかるでしょう。それまでにこちらで熊を手配します。これにて、視聴者には『爆薬仕掛けの小屋から火だるまで飛び降りるところまではPVの台本だが、その後トランポリンに燃え移ったり山火事になったりマタギのおっさんにビンタされたりその後熊に襲われたり、は真性アクシデント』と理解されることでしょう」

「いい!優有ちゃんさすがだね。優有ちゃんに音楽センスがあったらあたしはバンドに勧誘しただろう。よし、それでいこう。とりあえず爆薬仕掛けの小屋と防炎服にマタギのおっさんは用意してある、いますぐ熊を手配してくれ」

「かしこまりました」

「50万でおさめてね」

「お約束はできませんが…まあ、この子の取り分を調整すればいくらでも安くできます」

「え?(゜Д゜;)」

「ところで優有ちゃん、この子は生命保険ちゃんと入ってるのかな?」

「それはよくわかりませんが当社の住宅用火災保険には加入しています。まあ、火だるまになるのだから人も住宅も変わらないでしょう」

「え?(゜Д゜;)」

「じゃ、あやちゃん、あたしは闇系の仕事があるからこれで」

「さあ、頑張って!」

「え?(゜Д゜;)」
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