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ふと思うと俺が創ったシナリオって絶対「夢の世界」があんのねw
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プロフィール
HN:
狐さん
性別:
非公開
自己紹介:
生年月日:1642年水無月朔日

職業:妖怪(狐)

趣味:スイーツ(笑)づくり、東方、ものごとのリスト化
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<注>

「二」→二ノ宮優有
「藍」→藍沢絢(あやちゃん)
「課」→課長
「会」→今回登場の会員
 

フリーダイヤルにおつなぎします。しばらくお待ちください。 
da218026.jpg
藍「お電話ありがとうございます、多目的人材派遣のKI-TSU-NEスタッフ、私は担当の藍沢絢がお受けいたします」

会「・・・ああ、すいません。折り入って依頼なんですが」

藍「ご依頼の件ですね。どうもありがとうございます。お客様、会員―」

会「KI-TSU-NEスタッフの営業の方で、藍沢さんと言う方ははじめて耳にしますが、最近そちらに来られたのですか?」

藍「? はい。私は4月に入社いたしました、藍沢絢と申します」

会「なるほどなるほど。そちらの部署で、藍沢さんの直属の上司はどなたにあたるのでしょう」

藍「私の直属の上司ですね。課長の猪元と、課長代行の二ノ宮がおります」

会「ほうほうほう。二ノ宮さんがいる、と。二ノ宮さんは今、出られますか?」

藍「…少々お待ちください。…申し訳ございません、二ノ宮は席を外しておりまして、もう少しで戻る予定にはなっておりますが、こちらからお電話をかけなおした方がよろしいでしょうか?」

会「あ、いえ。それは別に結構です。別に二ノ宮さんに特別用があるわけではない。では、山瀬さんはいらっしゃいますか?」

藍「うちの部署には山瀬と言うものはいないと、思いますが・・・」

会「ああそうですかそうですか、もうそちらには山瀬さんはいないんですね。では、あなた。藍沢さんで結構です。私からの依頼を言ってよろしいかな?」

藍「はい、私でよろしければお伺いさせていただきます」

会「では、藍沢さん、あなたは長財布を持っていますか?持っていたら、今から私の言うようにしてほしい」

藍「はい?長財布と言うことですね。私は、はい。持っていますが?」

会「ではそれを握りしめたとします。財布を右手で持ちますよね。親指が財布の右、人差し指と中指が財布の上部。薬指と小指が財布の左です、ここまで大丈夫ですか?」

藍「…え。はい。そのようにいたしました。そのように持ちましたが」
t02200396_0480086410446300951.jpg 
会「それをあなたの胸でもお腹でもよいのでつけたとします。これであなたの長財布は上下左右前後からストッパーがかかっている状態になるわけです。さて、この状態にある財布を外部からの力により落下させるには、どうしたらよいのでしょう。あるいは、あなたはこの財布にどのような力が加わったら落としてしまうのでしょうか。なお、あなたは握力を弱めることはできません。常に財布に加わる力は一定とします」

藍「…え?」

会「聞こえませんでしたたか?もう一度言いましょうか?」

藍「いいえ、聞こえなかったわけではありません。確かに、財布を上下左右前後から固定してます。これを、どうやったら、落とせるのか?ですね?」

会「そうです」

藍「あの、大変申し訳ございません。これが、ご依頼なのでしょうか?」

会「そうです。もしも藍沢さんが私が納得する返答をしていただければ、20万程度の人材依頼報酬を支払います」

藍「…え!?」

会「さあ、いかがでしょう?その代わり、僕は納得する返事をもらうか、あなたが『降参』するまで電話を切りませんし、切れてもかけ続けます。今16時38分です。あなたが帰社できるかどうかは、あなた次第です」


二「ぺーこぺーこにゃーんにゃーんぺーこにゃーんにゃーんぺーこぺーこふーんふーんぺーこふーんふーん♪」

課「お。あれ、二ノ宮くんも外出だった?」

二「おおう、課長。お疲れ様です。お戻りっすか」

課「残業残してる子いないよね?新入社員の歓迎会は遅刻厳禁、でないと上層部がうるさいぞ」

二「いやぁ大丈夫っしょう。今日来た面倒そうな派遣依頼は全部あたしが片づけたし書類も変なのはないし、あっても明日に回しても平気なやつばっか」

課「新入社員の出席状況は?」

二「他の部署はなんか欠席が目立つらしいんですけど、欠席っつーかばっくれ?うちはあやちゃんだけっすからねえ。あの子はあたしの舎弟だからあたしが出れば絶対出ますわ」

課「で、今何時」

二「17時30分」

課「歓迎会の開始時刻は」

二「知ってて言ってますか。18時」

課「早いよね」

二「今日は全員残業なし、が決まりごとなんで。開始が早い分2次会3次会4次会が怖いっすよ」

課「で、その残業なしデーにあの子は何してんの」

二「…あー」

藍「で、では古田様、私の指が疲れてきたころにもう片方の手に重いものを持たされて、落としてしまいそうになって慌てて右手を添えたら、財布を落としてしまった、というのはいかがでしょう」

会「さっきと同じじゃないですか。それは外的要因で落としたように見せかけて、あなたが意図して財布からの力を緩めてしまったのでしょう。本当にその財布を離してはいけないとしたら、あなたは左手に持った荷物を落とすはずなのです」

藍「…ううっ。じゃ、じゃあっ、胸に当たった財布の圧力のせいで、私の服が裂けてしまい滑り落ちる、というのはいかがでしょう」

会「冷静に考えてください。実際にそんなことが有り得るのですか。このご時世にそんな圧力ごときで裂けるような服を着ている輩がどこにいるというのです。それともあなたはそういう破れやすい服を着ているというのですか。ましてや、手の角度的に胸に垂直に固定された財布が、服が破れたところでどうして水平に滑り落ちるのでしょうか」

藍「でっ、ではっ、財布がふと気づいたら二つに折れてしまって…」

会「私は長財布を指定しました。いつ二つ折りになったのですか。最初の設定を無視してはいけません。それともあなたの財布は力を込めるとふたつに折れてしまうのですか」

藍「うっ、ううっ」

二「ちょww」

課「今、『古田様』と聞こえた。会員番号104番の古田さんだという可能性は」

二「…まずいな」

課「これはまずいぞ」

二「あたしが代わります」

会「ふふふふふ、どうです、時間の無駄でしょう。しかし報酬を確保したい。絶対に答えられるとあなたは考えているのに、延々と時間だけが過ぎてゆく。さあ、いかがですか?降参しても構いません、しかし僕はここで降参されても明日また同じような内容をあなたに投げかけるでしょう。ここで食いとめておけば僕はもう何も文句はありません。さあ、次の返答を僕にしてください」

藍「でっ、ではっ!」

二「あやちゃん保留!」

藍「! 申し訳ございません、少々お待ちいただいてもよろしいでしょうか」

(ローレライ)

藍「に、にのみやさん」

二「あたしが代わる、こいつ、会員番号104の古田だな」

藍「うっ、そ、そうですっ」

二「ちっくしょー、何でこんなタイミングでかけてきやがって、泣くな!もういい、先に歓迎会に行って!」

藍「は、はいっ」
 

二「申し訳ございません。お電話代わりました。古田様、私は二ノ宮優有でございます」

会「おお、二ノ宮さんではありませんか。選手交代かな?あなたなら少しは相手になるでしょう、さあ、私の質問に答えてください」

二「かしこまりました。どのような内容かお教えください、こちらで不手際がございまして申し訳ありませんでした」



課「あやちゃんここは行こう。君たちの歓迎会だから、君たちが遅刻はよくない」

藍「で、でも二ノ宮さんが」

課「うまくいなしてくれるといいんだが。会員番号104番の古田さんはわが社のブラックリストで5本の指に入る依頼主だ。彼のせいで時間をつぶされ残業を誘発された社員、連日相手にしてノイローゼになった社員も少なくない。君では無理だ。ここは二ノ宮さんに」

藍「だ、だいじょうぶなんでしょうか」

課「きわどいな。古田さんの相手ができるのは、昨年退社した山瀬という男か、人材育成課にいる神楽坂さんだけだと言われている。二ノ宮さんは確かに社内最強のオペレーターだが得意分野のジャンルが違う。下手をすると二ノ宮さんは今日の飲みには参加できなくなるかもしれん」

藍「そ、そんな!二ノ宮さんがいないこの会社の飲み会なんて怖くて行けません!」

課「あやちゃん、けっこう毒舌だね」

藍「はい?」


二「それでは古田様こういうのはいかがでしょう。そのような状態で歌舞伎町の奥を歩いていたら、急に暴力団と蛇頭の抗争に巻き込まれてしまい、奮闘はしたが匕首が私の手首を落としてしまい財布は下水に落下。しかし私は持ち前の機敏さと判断力で目の前の最後の中国人に正中線3段突きを喰らわせ、崩れ落ちる身体を背にして夕陽を仰ぐ」

会「二ノ宮さん。非常に面白い。面白いけど私の質問に殆ど答えていませんね。外的要因で落とすのは構いません。しかし、財布を持った手首ごと落ちる、というのはシチュエーション的に可能なのでしょうか。どうもみくちゃにされたらその体勢から手首だけが切り落とせますか。それ以前に、あなたの言ったことは藍沢さんの言ったことと全く本質は一緒なのです。握力をなくして落とす。そんな回答は僕は求めていないんですよ。握力が失われない状況で、6方向からガードされた財布をどうやって落とせるのか。それが問題なのです。あなたは破天荒で素晴らしく頭の良い女性だ。しかし、あなたは少し自分の道を歩きすぎる。だから設定を把握していながらそれを破壊しようとする、それでは設定と私の趣旨が理解できなかったあなたの後輩とまったく変わりはないのですよ」

二「ご期待に添えない答えで申し訳ございません。では、このような答えはいかがでしょうか。私が持っていたのは財布であったが実は長財布ではなかった。それどころか、私の持っていたのはがまぐちだった。ああ、そうだったのか!私は長財布なんか持っていなかったんだ!今まで長財布を抱えていた私は私の幻想だったんだ!人間は幻想に生きてはならない、現実を見つめて生きていかなければ!ああ、私は今、もう一度生まれた!」

会「うわべだけですね、二ノ宮さん。それはあなたのキャラではない。それは山瀬さんのモノマネにすぎません。あなたと山瀬さんではキャラクターの構成要素が違う。あなたにそのキャラは見合わない。なぜならあなたは生粋のリアリストだからですよ」

二「…」

会「違いますか?」

課「…いかん。二ノ宮さんが」

藍「!?」
t00840127_0084012710446287954.jpg 二「…確かに。安易に山瀬のまねごとをしてしまったのは落ち度かもしれませんが・・・それは・・・」

会「二ノ宮さん。パワーダウンしましたねえ。あなたの少し前の勢いはどこにいったんですか。昔のあなたならリアリストとしてのあなたのキャラをつきつけ、それでも僕の要求する答えを返してきたでしょう。ふふ、どうやらホスト通いをやめて精神的に守りに入ってしまったという噂は本当でしたね」

二「…関係ねーだろあたしの過去の趣味と今の依頼内容の返事は」

藍「あっ…」

課「ちょwwおまww」

会「はっはっは。そして二ノ宮さん、あなたの最大の、短気という弱点がそれなんです。もうあなたは僕の難題に答えることはできない。あなたの負けです。さあ、降参とお言いなさい。神楽坂さんが笑うのも仕方がありませんよ。そんなことだから結婚できないんだって」

二「あたしが結婚しねーのは彼氏に金がねえからだボケがァーッ!!!!!」

課「二ノ宮さん!やめなさい!やめるんだ!代わろう!保留にしてくれ!」

(ローレライ)

課「大変申し訳ありませんでした。私は二ノ宮の上司の猪元と申します」

会「ああ!いつぞやはどうもどうも。はっはっは。二ノ宮さんが暴れていますよ。どうにかしたほうがよろしい」

二「うわああああ!!神楽坂はどこだ!神楽坂はァーッ!!誰が行き遅れだぁ!!あの雌豚ァ横ッツラしばき回してやらぁ!!もう会場かぁーッ!!!」

藍「二ノ宮さん落ちついてください!」

二「山瀬ー!!山瀬ー!!今から呼ぶから来い!すぐ来い!頼む!新幹線乗って仙台から来い!!このォキチガイぶっ飛ばしてやってくれえーっ!!!」

藍「電話つながってません!つながってません二ノ宮さん!落ちついてください!」
 
HY105.jpg課「して、今回はどのような?」

会「それでは課長さん、あなたは長財布をもっていらっしゃいますか?」




二「ふー、ふー、ふー」

藍「だいじょうぶですか」

二「あー落ちついた。くそー10代のときみたいなキレ方しちゃったよ」

藍「二ノ宮さん」

二「ああ、OKOK。もーだいじょうぶ。いけないいけない。はあ、あたしの負けだ。駄目だもうこいつは。山瀬じゃないと」

藍「…その、山瀬さんって方かもうひとりしかお相手できないんですよね?どうしてこんな人、会員にさせておくんですか」

二「あやちゃんそれは違うよ。どんな変人でも金が発生するなら汚い話、顧客なんだよ。山瀬はこいつから報酬を受け取ってきた。だからってあいつがいないからって切るのは違うと思うんだ。それはあたしたちの実力不足なんだ。どんな顧客に対しても満足のいく結果を残しリピートしてもらいお金を払ってもらう。それがあたしたちの仕事なんだよ。まあ、ごらんな。課長の手腕を見るさ。歓迎会の遅刻は、もう3人ともあきらめよう」

藍「…はい。わかりました」

課「てめえいい加減にしろこのイカレトンチキが!!俺たちぁこれから新入社員の歓迎会やんだよ!てめえの相手なんかしてらんねんだよ!山瀬はもう辞めたんだ、てめえみたいな社会不適応者なんか相手にしてられっか!!俺ぁ早く飲みたいんだよ!!早く新入社員に『猪元課長ってカッコイーラブラブて言われてえんだよ!お前は今日限りで会員剥奪だ!電話も着信拒否だ!!もう二度とうちの会社にかけてくんじゃねえこのド変態が!!

ブチッ  ツー  ツー  ツー

さあ、二ノ宮さん、あやちゃん、行こう。まだ間に合うよ」

二「…ああ、それでいいのか」

藍「…」
 

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