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ふと思うと俺が創ったシナリオって絶対「夢の世界」があんのねw
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プロフィール
HN:
狐さん
性別:
非公開
自己紹介:
生年月日:1642年水無月朔日

職業:妖怪(狐)

趣味:スイーツ(笑)づくり、東方、ものごとのリスト化
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MP107044.jpg「お電話ありがとうございます、多目的人材派遣のKI-TSU-NEスタッフ、担当の二ノ宮優有でございます」

「お世話になっております、中根隆和と申します」

「あっ、中根様でしょうか、いつもありがとうございます。前回ご依頼していただきました『結婚式場にいきなりみすぼらしい男がやってきて騒ぎ立て、新郎が勇敢に撃退するがその矢先に新婦はその男がかつての恋人だったことに気づき、男の名前を一声呼ぶと男は万歳三唱をしてからその場を立ち去る』という寸劇はうまくいきましたでしょうか」

「はい、あれのおかげで式場では新郎がとても正義感があることで話が持ちきりになりましたし、新婦としてもトラブルはあったけれども誰しもの心に強く残る結婚式になった、とお互いに喜んでおります」

「それは良かったですね。私としましては新婦の親族が受ける印象が心配だったのですが、大丈夫でしたでしょうか」

「いいえ、彼女は彼女で若いころ遊んでいたことは両親はよくわかっていましたから、ああいうことが起こってもおかしくはなかった、と問題にはなりませんでした」

「本当ですか、お役に立てたようでほっといたしました」

「そして二ノ宮さん、今回も寸劇をしてくださる方々を依頼したいと思っているのです」

「本日もご依頼ということですね。誠にありがとうございます」

「恥ずかしながら、今回は私の身辺のトラブルが発端になっているのです」

「中根様の身辺のトラブルが原因なのですね」

「ええ、実は最近私、妻と折り合いが非常に悪く、離婚となる可能性があるのです」

「奥様と折り合いが悪いために離婚する可能性があるのですね」

「私にも非があるのはわかっています、わかってはいるんですが説得しても向こうも意固地なので和解までの道のりが遠いこと。今度、妻とそのことで真剣に談義する予定なのですがそのときのために二ノ宮さんにふたり、寸劇をしてくださる人の用意をしていただきたいのです」

「ふたり用意し、寸劇を行わせるのですね。ところで、諍いの原因は何なのでしょうか?」

「私の趣味に対する金のかけ方、が―」

「中根様、非常に申し上げづらいのですが前回の依頼内容だけでも12万強かかっているのですから、ここで弊社に依頼するのは火に油を注ぐ結果とはならないでしょうか」

「いいえ、それとこれは別腹です」

「別腹なのですね。かしこまりました」

「ええと」

「では、その内容と寸劇を行わせるスタッフについてお伺いしたいと思います」

「はい。今度、私が妻と話し合いを持つ機会、恐らくどこかのカフェになると思うのですが、話が煮詰まってきたころに私どもの隣のテーブルにいる学生服のカップルがケンカし始め、こちらの席で『離婚』というワードが出る直前にそのカップルが先に別れてしまった、という寸劇です」

「なるほど、流れとしては中根様ご夫妻の話し合いの隣の席に当社のスタッフを配置し、学生のカップルであると」

「いいえ、学生服ですが学生ではありません、私の予定では」

「…と、申されますと?」

「ブレザーを着ている男性は30代初め、女性は20代半ばでお願いしたいのです」

「中根様、仰っていることが少し私の理解を超えているのですが」

「いいえ、私の言った通りの解釈で構いません。制服に似つかわずのカップルを用意し、まあ内容は女性のほうが『ジーンズがくさい』とか『鼻毛が出てる』とか『一緒に食堂かたつむりを見に行ってくれない』のような内容ですね、男性の方は『うるせえ』と『金がない』の1点張り。ただ、男性の方のかばんは高級ブランド品、装着してるアクセサリーは目に見えてわかる高価なもの、ということで。あ、カフェでなくてもいいんですよ。少し高いレストランでもいいんです」

「中根様、軽くご意見なのですが、そういう企画物のAV的な配役を用意して茶番を行ったところで中根様の家庭のトラブルに一石を投じることができるとは到底思えないのですが」

「いいえ、離婚という結果になったとしてもその光景は私の心に強く残ることでしょう。横で行われている何か矛盾した学園ドラマが私の悲運を慰安してくれるならばそれだけでいいのです。希望的観測ですがその横で行われている不可思議現象に妻があきれ返り、『なんかもう離婚とかどうでもいいや』という気分にさせたならそれはそれで儲けもんではありませんか?」

「いやいや、それはねーよww」

「はい?」

「失礼いたしました、私の隣の席の者の声が入ってしまいました」

「ああそうでしたか、では、以上でお願い致します」

「中根様、私が簡素にこの依頼の見積もりをしましたが、15万をオーバーするのは確実なのですがそれはよろしいのでしょうか。この15万で奥様と温泉旅行にでも行ってプレゼントでもすれば少しは違うのではないでしょうか」

「いいえ、それとこれは別腹です」

「別腹なのですね。かしこまりました」

「15万なんて安いものです。公共の場で一種の羞恥プレイを押し付けるのだから、スタッフの方には臨時手当として倍額出しても私は平気ですよ。いえ、むしろ出しましょう」

「…ほう」

「来週の水曜夜でも大丈夫ですか?」

「時間的に問題はございません。ただ、こういうのが得意なスタッフの女性の方をよく知っているのですが、できれば顔が割れてしまうので話し合いの場所はこちらで「できない地域」を指定できないものでしょうか。20代半ばで演技力もありますし、高校生時代の制服も持っているので必ずお役にたてると思うのです」

「いいですねえ。ええ、私は別に、地域は問いません」

「では、こちらからスタッフを手配次第すぐにご連絡を差し上げます」



HY097.jpg「二ノ宮さん、暇だったらみんなのお昼ご飯買ってきて」

「わかりました。課長、お願いがあるんですが1週間ほど有給―」

「だめ」

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