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ふと思うと俺が創ったシナリオって絶対「夢の世界」があんのねw
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プロフィール
HN:
狐さん
性別:
非公開
自己紹介:
生年月日:1642年水無月朔日

職業:妖怪(狐)

趣味:スイーツ(笑)づくり、東方、ものごとのリスト化
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しばらくお待ちください。
t02200155_0224015810378636382.jpg「お電話ありがとうございます。多目的人材派遣のKI-TSU-NEスタッフでございます。担当はわたくし、二ノ宮優有でございます」

「もしもし?わたくし、大田と申しますが派遣スタッフを依頼したいのですけれども」

「派遣のお問い合わせですね。ご利用ありがとうございます。大田さまは会員番号はご存知でしょうか?」

「…ちょっとお待ちください、はい、あ、わかりました、2204です」

「2204番は、はい。お調べいたします。おととい会員登録をしていただいた大田尚子様ですね。それでは恐れ入りますが、ご利用目的とご希望をお伺いしてもよろしいですか?」

「あのう、単刀直入に言いますけど、私の息子のことで、今高校2年生で演劇部に在籍していて、3週間後に舞台に参加するんです」

「大田様の高校2年生の息子さんが演劇部の舞台に参加なさるのですね」

「ええ、それでですね、本人はともかく、私自身が息子に与えられた配役に対して納得がいかないんです」

「息子さんの配役に大田様が納得がいかないのですね。それはなぜでしょうか」

「息子の役が、木の役だからです」

「・・・失礼ですが、高校生とお伺いしましたが演劇部の舞台の配役で木の役、なのでしょうか?」

「そうでしょう!あなたもそう思うでしょう!?ええと、お名前何とおっしゃいましたっけ!?」

「わたくしは二ノ宮と申します。なるほど、今の話だけを聞くと大田様が憤りになられるのも仕方がないと存じ上げます」

「そうでしょう!二ノ宮さん、私は大事な息子が木の役をやるというだけで信じられないし、家によく遊びに来るという息子の友達というのも決してまじめそうには見えません、ひょっとしたら息子がいじめに遭っているのではないかって心配になったんです、だってそうでしょう」

「息子さんのご学友の皆様は大田様には不真面目な印象で、いじめに遭っているかもしれないということなのですね」

「そうなの、もうそういうのを想像するだけで腹がおさまりません、あなただってそうでしょう」

「話の最中で気になったのですが、息子さんが木の役を与えられたことについて、その配役はどなたが決定し、息子さんはどのような心象なのかおわかりでしょうか」

「ええ、それはもう部活内全員で決まったことらしく、息子もそれを甘んじているんです」

「部活内全員の総意であり、息子さんもそれで納得しているのですね」

「しているとは思えません!常識的に考えてありえないでしょう、きっと息子は無理やりその役を押し付けられたに違いありません!」

「なるほど、穿った見方では押し付けられた役かもしれないということですね、わかります」

「こほん、それで派遣スタッフの方をひとり、ご用意していただき、手配がすみましたらその人を息子の代わりにしたいのです。息子にはもう演劇部はやめさせます。息子よりその人のほうが役に適していると見なされれば何の問題もないはずです」

「息子さんの代わりに木の役で舞台に立つ派遣スタッフをご用意するのですね。かしこまりました。少々お待ちくださいませ」

「信じられないわ、うちの息子にそんな・・・話をしているだけで腹が収まらないわ」

「ところで大田様、その依頼内容は息子さんはご理解いただいているのでしょうか?こちらがご要望を受け違えていると思わぬトラブルになりかねます。できることなら私がそちらに伺い、大田様のご要望と息子さんの状況を教えていただき、息子さんからもご意見を頂戴したいと思うのです」

「いいえ、それは結構です。息子は木の役が与えられたことにニヤニヤ笑いながらはしゃいでいて、きっと私の思いなどわかってくれないでしょう、かわいそうに、騙されていて」

「・・・はて、息子さんは配役に納得しておりさらにははしゃいでいらっしゃると。失礼ですが、それを止める必要は果たしておありなのでしょうか?」

「あたりまえでしょう!!私の話を聞いていなかったんですか!?」

「とんでもございません、お話は内容をしっかり聞き、控えています。質問を変えてもよろしいでしょうか、息子さんが出演なさる舞台は、どのような舞台なのでしょうか」

「そうです!言い忘れていました、舞台の内容もとてもひどいんです。息子がメインで出るシーンはもっとも盛り上がるシーンで男性が女の人を思い切り蹴り飛ばすとか。とても暴力的な話なんです。息子はそのシーンでずっと立っているんです。そんあ馬鹿な話がありますか」

「・・・もうひとつ質問いたしますが、息子さんの配役の木とは、ひょっとして松なのではないでしょうか」

「ええ!?どうしてわかるんです!?」

「・・・金色夜叉」

「はい!?」

「えー。わかりました。わたくし、全て理解いたしました。ええと、息子さんは、それははしゃぐのも当然かと思います。そのシーンがある限り、息子さんはその舞台で誰よりも目立つでしょう。間違いありません」

「意味がわからないわ!どうして目立つもんですか、そんな暴力的なシーンで!」

「わたくしの話を聞いてください。息子さんはいじめに遭っておりませんし配役に対し一切の陰りもございません。よろしいですか、息子さんは『おいしい』んです。役に喜んでるんです。その役で舞台に立たせるべきです。それが息子さんにとって一番良いと考えます。わたくしの判断では今回のご依頼はお受けすることはできません」

「何ですって!!信じられない、こんなに悩んでいて、親身になって聞いてくれていると思っていたのに依頼を断るなんて!」

「その役で舞台に立たせるべきです」

「こちらは会員になって金を払う側なのよ!どうしてあなたにそんな権利があるのかしら!!」

「その役で舞台に立たせるべきです」

「いい加減にしなさい!もういいわ、今日限りで会員はやめさせていただきます!何ていうひどい態度なのかしら!!」

「その役で舞台に立たせるべきです」

「ふざけないで!あなた、お名前何とおっしゃいましたかしら!」

「わたくしは二ノ宮と申します」

「二ノ宮さん!あなたの言っていることは完璧に的外れだわ!!」

「その役で舞台に立たせるべきです」

「あなたじゃ話にならないわ!上司と代わりなさい!」

「その役で舞台に立たせるべきです」

「聞いているの!?もっと上の人に代わりなさい!!」

「その役で舞台に立たせるべきです」

「きー、もう我慢できないわ!!KI-TSU-NEスタッフさんごと告発してやるわ!!」

「その役で舞台に立たせるべきです」

「私の知り合いには新聞社に勤めている人もいるのよ!どうなるか覚えてらっしゃい!!」

「その役で舞台に立たせるべきです」
 

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